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胸腺

2009.06.21 (Sun)

胸腺の働きが明らかになったのは、
今から40年程前からです。
生まれつき免疫反応に異常がある人の胸腺は、
発育不全だったり決失していることがわかりました。
それ以来、胸腺は免疫力を生み出す臓器ではないか、
と考えられるようになりました。

この考えは、マウスの動物実験で証明されました。
生まれたばかりのマウス(出生後3日以内)の胸腺を摘出すると、
リンパ節や白脾髄ができていません。
マウスは免疫不全を起こします。
しかし、成体になってから胸腺を摘出しても、
リンパ節や白脾髄が消えるわけではなく、多少萎縮するだけです。

胸腺は20歳くらいまで重量を増して30gにまで発達します。
その後は加齢による退縮がはじまります。
胸腺は免疫系の中でも最も進化した免疫臓器で、
外来抗原向けのT細胞をつくります。
このことは若い活動が活発なときにこのT細胞を集中してつくっていることを表しています。

つまり、新生児期に胸腺はT細胞を送りはじめ、
末梢免疫臓器に定着したT細胞はそこで再分裂を繰り返しいる(抗原などと反応して)ことが
わかります。
しかし、その後も末梢に送り続けてはいます。

胸腺の衰えは、リンパ球の数、機能低下と深く関係し、
老化に伴なう免疫不全の原因になることがはっきりしました。
先人が胸腺は「若さ」の器官と考えたのも間違いではありませんでした。

胸腺は リンパ球の教育の場です。
マウスの実験以来、胸腺は免疫機能の中枢を担う器官として研究され、
今日、胸腺は未熟リンパ球に自己の成分と非自己の異物(細菌やウイルス、ガン細胞など)
の区別を教え、
いろいろな機能を持った ?リンパ球に分化成熟させるという、
いわば教育の場であることが明らかになっています。
 
       骨髄リンパ製造工場
           
            ↓(未熟リンパ球・入学)
       
       胸腺・リンパ育成教室

            ↓
       
       (リンパ球・卒業)
       ヘルパー (抗体を産生するBーリンパ球を助ける)
       キラー (ウイルスが感染した細胞やガン細胞を殺す)         

このように ?リンパ球は免疫反応の司令塔の役割を果たしています。

免疫力を整える胸腺因子 ?リンパ球の分化成熟には、
胸腺ペプチド(アミノ酸が数個?数十個連なった分子をペプチドといい、50個以上連なったものをタンパク質といいます。)や
サイトカイン(免疫細胞が生み出す生理性物質。)といわれる因子が不可欠です。
免疫分子はこれらの因子をとおして情報を交わしていると考えています。
因子の中でもサイモポエチンは詳しく研究され、
すでに、ドイツ、イタリアでは1985年から先天性免疫不全症やガンによる二次性免疫不全、
自己免疫疾患などの治療に用いられています。

胸腺について書かしていただきました。
一言でいうと、胸腺は ?リンパ球の成熟、活性に関わっています。
胸腺という器官はストレスにひじょうに影響されます。
人の体の中では、一日に200?300個の前駆・異形細胞(ガンなど)ができています。
このときにキラー が働きます。
このキラー の働きによってガン細胞などの異形細胞を消滅さします。
このときにストレスによって胸腺の働きが弱ければ、
ガン細胞に打ち勝つことができません。
常日頃からストレスをためないように心がけてください。
病気にならないように、病気に打ち勝つためにです。

抗ガン剤について少し書かしていただきます。
抗ガン剤は目がありません。
殺ガン剤ではありません。
ガンだけを殺すものではありません。
自己のものであれ、異形のものであれ、関係なく作用します。
(作用というほど甘いものではありません。)
ガンが治っても、新たなガン細胞に打ち勝つための免疫力が、
備わっていないようになっています。

私はある程度の抗ガン剤は必要だと思っています。
それ以上に免疫力をつけておくということが大事だと思っています。
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10:09  |  治療  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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