07月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫09月

湿布

2009.08.06 (Thu)

病院に行かれると(最近は少し少なくなってきたかもしれませんが!)、
湿布をたくさんに処方される人が多いです。
なかには風呂敷で包んで持って帰られる人も少なくなかったです。
しかし、私は湿布を毎日貼って「体の痛みが取れた!」と言われた人を、
見た事も聞いた事もありません。
それよりも「湿布なんか貼っていても治らない!余計に痛みが出てきた!」と言われる人は
よく見ます。
それでも患者さんは相対的に湿布をよく貼られます。
それはなぜか?と言う事ですが、
みなさん本当の痛みの治し方が分からないと思います。
そのために分からずとも湿布を繰り返されると思います。
湿布には冷湿布と温湿布があります。
結論から言いますとどちらも良くありません。
まず冷湿布ですが、
文字通り患部を冷やし消炎鎮痛剤を患部に入れて行きます。
その時はスッ!として気持ち良くなりますが、
患部を冷やし消炎鎮痛剤を皮膚に浸透させて行く事で、
人間が本来持っている自然治癒力を阻害します。
必ず治癒が遅くなります。
また、遅くなるどころか治らないケースも出て来ます。
冷湿布を貼る時は余程の腫れがあり炎症があまりにもひどい時だけです。
次に温湿布です。
みなさんがよく言われる事に、
「この場合は冷湿布?それとも温湿布?先生どちらがいいんですか?
間違えると余計に悪くなりますもんね!」と言われます。
結論から言わして頂くと、どちらもNGです。
「冷やすのがいけなかったら温める方はいいんではないんですか?」
確かに炎症がなければ温める動作は良い事です。
しかし、温めると言っても温湿布の場合は意味がぜんぜん違ってきます。
温めると言う事は血管が拡張して血流が良くなると言う事です。
確かに温湿布の場合は血管が拡張して血流が良くなります。
温湿布は、この血管を拡張させる時に問題があります。
みなさんは打撲をされる事がたまにあると思います。
ひどい時にはかなりの腫れがあると思います。
この時、打撲する事により組織が傷つきます。
その傷ついた組織を修復しようと体が自然治癒力を働かせ血流を良くする訳です。
この言い方からすると打撲によって血流が良くなり、
「体には良い反応が引き起こされるのではないのか!」と言う理解も出来ます。
しかし、この解釈の仕方は誰が考えても間違っています。
打撲と言う動作は痛みを伴います。
交感神経を刺激します。
体全体に交感神経緊張状態を招きます。
温湿布の場合、トウガラシエキスが入っています。
トウガラシエキスが組織を刺激して血管を拡張させています。
と言う事は、打撲と同じ事が体に起こっていると言う事です。
一見血管が拡張して自然治癒力が働いているように思えますが、
体全体は交感神経緊張状態です。
温湿布を繰り返していると体は交感神経緊張状態となって行きます。
温と言う文字とは逆に体は必ず冷えて行きます。
では、「どうしたらいいの?」と言われます。
あまりにも局所が腫れて血流が良くなり過ぎている時には、
あまりにも強い痛みが出ます。
ある程度の痛み、腫れを抑えるためだけに水道水などでアイシングをする事です。
これも慎重に行ってください。
冷やし過ぎてはいけません。
次に温めると言う事は、
カイロで局所や手足の末梢を温める、
お風呂でぬるま湯で半身浴をするなどです。
温めると言う事はこう言った事を意味します。
トウガラシエキスで血管を拡張する事ではありません。

冷湿布、温湿布どちらも良くありません。
これが当たり前に処方されて何の説明もない医療に、
私はいつも疑問を感じています。
患者さんに「湿布の常用は危険です!」と言っても、
聞き入れてもらえないのが現実のようです。
こんな事を考えているのは私だけでしょうか?
スポンサーサイト
11:43  |  健康  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

コメント

コメントを投稿する

Url
Comment
Pass  編集・削除するのに必要
Secret  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

トラックバック

この記事のトラックバックURL

→http://kouzushima.blog66.fc2.com/tb.php/376-ed665a0a

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | HOME |