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今後のアキレス腱断裂の方向性

2009.11.21 (Sat)

アキレス腱断裂ですが、
非常に発生頻度の高い怪我です。
受傷原因ですが、
つま先立ちになり、
下腿三頭筋(ふくらはぎ)に急激な収縮力が加わった時に、
バチッ!という音とともに負傷されます。
よく一般の方が、
アキレス腱が伸びた時に切れる!という方がおられますが、
これは極めて稀です。
ほとんどが、収縮した時に断裂すると思って頂いていいと思います。

今日の題材ですが、
ラグビーの日本代表選手がW杯の直前にアキレス腱を断裂されました。
ところがこの選手、
今年の一月にも右アキレス腱(今回は左)を断裂されています。

私はアキレス腱断裂に対して常々思っている事、
感じている事があります。
それは、アキレス腱断裂の手術をされると、
その選手のアスリートとしてのパフォーマンスが必ず下がる!という事です。
上がる事は、まずありません!

手術に二つの方法があります。
観血的縫合術と経皮的縫合術です。
この場合、より強固にアキレス腱を縫合できるのは前者です。
ただ、どちらを選択するかは、
その方の生活環境によっても異なります。
ただ、私が問題としているのは、
どちらにしろ、この手術をする!という事です。
何回も上記していますが、
この手術をするという事は、
再断裂の可能性が極めて低いからです。
そして、Drからも比較的容易な手術と聞いています。
この再断裂が低い、
手術も容易という事で、
医療側としては、
必然的に手術を選択します。
ところが、選手の今後のアスリートとしての活動を考えると、
手術が必ずベストの方法とはいえない!と私は考えています。
では、パフォーマンスを下げずに治癒に導く方法は何か?
時間はかかりますが、
私は保存療法しかない!と考えています。
ギプス固定、その後の下肢装具着用をしっかりと行う事で、
再断裂の可能性も低くなります。
バルセロナ、アトランタ五輪で、
全日本女子のバレーボール選手が、
この保存療法で完全な復帰をされています。

今回の日本代表のラグビー選手ですが、
選手には失礼ですが、
一月にアキレス腱を断裂し、
手術をされた!と聞いた時、
かなりのリハビリはされたと思いますが、
ある程度のパフォーマンスは下がる!と思っていました。
しかし、この方は健側のアキレス腱を断裂されました。
私は立て続けに両側を断裂された症例を、
あと二つ診ています。
お一人は観血的縫合術の手術を受けておられます。
もうお一人は経皮的手術を受けられておられます。
これも、やはり手術をされる事で、
人間が生まれた時から培われて来た感性を、
手術をする事で鈍らしてしまった!
その結果、健側のアキレス腱に何らかの負担が加わり、
断裂し易くなった!
と私は考えています。

保存療法を選択すると医療側としては、
再断裂の可能性も考えなければならない!
そのために経過観察にも気を配らなければならない!
いろいろと大変とは思います。

しかし、アスリートの方達の今後の選手生命を考えると、
今後、ますますの保存療法の発展を期待せざるを得ません。

私も柔道整復師として、
たかがアキレス腱断裂として済ますのではなく、
いろいろと考えさせられ、
努力と工夫のいる疾患と考えています。
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